冬の間乾燥していた空気は、春になり気温が20度を超えるようになると、急に湿度が上がるようになります。過ごしやすい季節で、外出する用事も多い時期ですが、くせ毛の方は、髪の毛湿気を吸って癖がでやすくなり、髪のボリュームの多い人には、まとまりにくくなる悩みの季節でもあります。
今回は、そんなくせ毛でボリュームが多いひとが、簡単にサラサラ、ツヤツヤなストレートヘアを手に入れられる縮毛矯正という施術のメリットとデメリットについて、お伝えしたいと思います。
目次
縮毛矯正とは
一般的には、ストレートパーマの一種で、ストレートアイロンで熱を加えながらくせ毛をまっすぐに伸ばす技術のことを縮毛矯正と言います。
アイロンを使わない縮毛矯正もあります。この場合はブローで髪の毛をまっすぐに伸ばして薬剤処理を行います。
施術の流れは、
- カウンセリング なりたいスタイルの相談や毛髪診断を行い、適切な薬剤の選定を行います。
- シャンプー 髪の毛についた汚れや余分なシリコンを落とします
- 1剤を塗布 くせ毛を薬剤で軟化させます
- お流し & ドライ 髪の毛に塗布した薬剤を洗い流し、髪を乾かします
- アイロン施術 ストレートアイロンを使い、髪の毛をまっすぐに伸ばします
- 2剤を塗布 ストレートの癖を薬剤で固定します
- お流し & トリートメント 薬剤を洗い流し、傷まないようにケアをします
- *カットは先にする場合もあれば、アイロン施術後や2剤お流し後にする場合もあります
- ドライ & 仕上げ
毛質や量によって個人差がありますが、2時間~4時間、平均で3時間くらいかかる施術になります。
縮毛矯正のメリット
くせ毛のブローは時間がかかります。毎回しっかりブローをしたり、ストレートアイロンで癖を伸ばすと、髪の毛の負担になります。
縮毛矯正をすると、髪のうねりがまっすぐに固定されているので、朝のスタイリング時間を短縮でき、朝のスタイリングでの髪の毛の傷みを抑えることができます。
ふくらみやすい髪質の人はボリュームを抑えることができ、スッキリまとまりやすくなります。
熱変性で髪の毛が硬くなるのでハリ・コシが出て、癖がまっすぐになることでツヤも出ます。髪の毛が綺麗なサラサラストレートヘアになります。
縮毛矯正のデメリット
縮毛矯正はボリュームを減らしたい人には有効ですが、ボリュームを出したい人には不向きな技術です。
髪の毛が細くて柔らかく、ボリュームが出づらい人が縮毛矯正をかけると、寂しい感じになります。ボリュームを維持したい場合はトップの根元の方にはかけないなどの工夫が必要です。
縮毛矯正のパーマ液は、一般的なパーマ液の中で最も強力な物になります。髪の毛を柔らかくするアルカリ剤の強度が高いので、他のパーマ液より髪が傷みやすいです。
カラーや、繰り返しの縮毛矯正で傷んでいる髪の毛に、強い薬をつけると、髪の毛がチリチリに傷んで収拾がつかなくなります。これをビビり毛と呼びます。
ビビり毛になってしまうと、元の髪の毛に戻すことができないため、切るしか対処できません。そうならないように、日頃のケアで髪の毛が傷まないように気をつけましょう。縮毛矯正のかけすぎにも注意です。
また、ストレートアイロンの熱で、髪の毛のタンパク質を熱変性させるため、スタイルチェンジが難しくなります。普通のパーマ液ではパーマをかけることができません。
パーマをかけるにはデジタルパーマにするとかけられますが、通常にパーマをかける時よりさらに髪の毛が傷みやすいです。縮毛矯正をかけた髪にパーマをかける場合は、慣れていて信頼できる美容師さんにお願いしましょう!
また、3時間以上時間がかかる施術ですので、遅刻は厳禁です。予約を入れる際には、前後に余裕があるように時間を調節しましょう。
まとめ
今回は【くせ毛やボリュームが多くて、まとまりにくい】という髪の毛の悩みのある方にお勧めな縮毛矯正という施術の、メリットとデメリットについて、お伝えしましたがいかがでしたか?
縮毛矯正をかけると、くせ毛がサラサラストレートヘアーになり、ボリュームダウンするので、髪の毛の量が多くてもまとまりやすくなります。朝のスタイリング時間を短縮できます。
また、髪の毛にハリ・コシが出てツヤも生まれるので、髪の毛が綺麗に見えます。
一方で、ボリュームを出したい人には不向きな技術で、根元からかけると寂しい感じになります。
薬剤が強力なので傷みやすく、スタイルチェンジをしづらくなります。縮毛矯正で髪の毛が傷むと毛先がチリチリになり、直せないので、日頃のケアに気をつけ、縮毛矯正をするときは、信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
ツヤツヤ、サラサラなロングストレートヘアは日本人女性の永遠の憧れです。一度はチャレンジしてみたいですよね。この記事が日頃の髪の毛のお手入れの参考になれば幸いです。