チラッと1本見えただけでも許せない、白髪。
はじめの1本、2本のうちは「白髪が見えると気になるから抜いちゃったわ!」なんていうこともあるかもしれませんが、白髪を抜きすぎて円形脱毛バリに穴あき状態になってしまった、という方を見たことがあります。
白髪を抜くのはトラブルのもとなので、絶対にNGですよ!
白髪対策の方法は、一般にはシャンプーでのケアや染毛などの方法がありますが、最近は敢えて染めないで活かすグレーヘアーも人気がありますよね。
今回は白髪の対策のおススメ方法について、
- 染めて隠す?
- それとも活かす?
についてお伝えします。
目次
白髪になる原因とは?
そもそも、髪の毛はなぜ白髪になるのでしょうか?白髪対策をするには、まず原因を知るのが大事です。
髪の毛の色は、メラニン色素によって決まります。
日本人の黒髪は、毛根にある毛母細胞で作られたばかりの時は、メラニン色素を含んでおらず白髪です。
メラニン色素は、毛母細胞の周囲にある色素細胞で作られるのですが、毛髪が毛根で成長する過程で色素細胞からメラニン色素を取り込むことで、髪に色が付くのです。
白髪は、色素細胞がメラニン色素を作る時に必要となる酵素のチロシナーゼが加齢やストレスによって減少することで、メラニン色素が作られず、色がつかないままの髪が頭皮から生えてきたものです。また、色素細胞自体がなくなることもあり、この場合も白髪になります。
チロシナーゼが減少する理由、色素細胞がなくなる理由についてはまだ解明されていないところも多いですが、白髪になる原因としてよく言われるのは
紫外線、栄養不足、ストレス、病気、遺伝です。
白髪を増やさないようにするには?
すでに白髪になってしまった髪を黒髪を戻すことは難しいので、まず増えないように心がけることが大切です。
白髪を増やさないようにするには白髪の原因となる紫外線、栄養不足、ストレスをなるべく避けることです。
①紫外線から守る
紫外線は細胞に悪影響を及ぼします。
紫外線によるダメージで色素細胞が傷つくことで白髪が発生しやすくなることが考えられますので、外出時は頭皮に紫外線がなるべく当たらないよう、帽子をかぶったり、日よけ傘などを使用しましょう。
②栄養不足を防ぐ
過度なダイエットなどで良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルが不足すると、血液量が不足したり、血液中の栄養分が不足し、チロシナーゼが減少したり、色素細胞の働きが悪くなり、白髪の発生につながります。
また、油分の多いファーストフードのような食事ばかりとると腸内環境が悪化し、血液がドロドロになり、必要な栄養が頭皮に届かないということもあります。
頭皮の栄養不足を防ぐためには、まず、健康的にバランスの取れた食生活を心がけ、栄養不足にならないように心がけましょう。
③血流を良くする
頭皮の血流が悪いと、チロシナーゼが減少したり、色素細胞の働きが悪くなります。
頭皮の血流が良くなるように、頭皮や肩が͡凝っている時はマッサージしたり、入浴で体を温めたり、適度に運動すると良いでしょう。
喫煙している人は喫煙していない人の4倍くらい白髪が発生しやすいと言われています。煙草に含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、血流が悪くなるからです。白髪を増やしたくないのであれば、タバコは控えたほうが良さそうです。
④良質の睡眠をとる
睡眠不足による疲労やストレスで、頭皮の血流は悪くなります。が、良質の睡眠をとることで、日中に受けたストレスが軽減されます。
夜10時から深夜2時のゴールデンタイムと言われる時間帯に、毛母細胞の活動が活発になるので、なるべくこの時間帯には眠れるように心がけましょう。
表面に見える白髪が数本の場合のケア
白髪用シャンプー
表面に見える白髪が数本の場合のケアとして、白髪用シャンプーがあります。
白髪用シャンプーには、
- 白髪に色を付けるタイプ
- 頭皮に栄養を与えるタイプ
があります。
1.白髪に色を付けるタイプ
白髪に色を付けるタイプのシャンプーで有名なものとしては、サスティ 利尻カラーシャンプー 200mlがあります。
これは、通常のシャンプーの代わりに利尻カラーシャンプーを使用するだけで徐々に白髪に色が付き、白髪を目立ちにくくさせるものです。
白髪に色が付くタイプのシャンプーは、使用をやめると、徐々に色が薄くなっていきます。
2.頭皮に栄養を与えるタイプ
頭皮に栄養を与えるタイプのシャンプーは、こちらの【AMATORA QUO】アマトラ クゥオ ヘアバスes&コラマスク 400mL/250g セット【送料無料】【ノンシリコンシャンプー トリートメント】のように、髪の毛の色を変えることはできませんが、ヘマチン、フルボ酸を配合して頭皮の細胞に働きかけ、白髪を予防しす。
まだ染めたくはないけれどこれ以上白髪を増やしたくない、という場合には、このようなシャンプーでのケアは、手軽で、髪の毛を美しく整えることもできるのでお勧めです。
カラートリートメント
カラートリートメントは、シャンプー後に使用し、髪の毛に色を付けるタイプのトリートメントです。
黒い髪の色を変えることはできませんが、白髪にだけ色が付くので、白髪を自然になじませることができます。
白髪の量が多くなると、色を付けるのが難しくなります。
白髪を染めて隠したい
ヘアダイ(ヘアカラー)
白髪を染めて隠すための代表格はヘアダイ(ヘアカラー)です。一般的にヘアカラーとはヘアダイのことです。
ヘアダイは美容師の専門用語では永久染毛料と呼ばれます。1液、2液を混ぜて使用します。
薬剤のブリーチ力でメラニン色素を破壊して黒髪の色を明るく変化させた髪を、染料で色を付けます。一度明るくなった髪は、自然には黒く戻りません。
白髪染めとおしゃれ染めの違いは、染料に茶色が含まれているかどうかです。白髪はベースの色が白なので、染料の色がそのまま髪に入りますが、黒髪はメラニン色素を破壊した色のベースが茶色になるためです。おしゃれ染めで白髪を染めると、例えばアッシュは薄い青、マットは緑色に染まるということです。
ヘアダイは元の髪の色を変えるので、髪の毛を自分の好みの明るさ、色味に変化させることができるというメリットがあります。
ハイライトやローライトなどの技術を利用することで、髪に立体感を出したり、動きを見せたり、軽やかに見せることもできます。
しかし、ヘアダイは薬剤でキューティクルを広げ、メラニン色素を壊すという性質上、髪の毛や頭皮が傷むというデメリットもあります。
またジアミンアレルギーにより、頭皮に強い炎症作用が起こることもあるので、ヘアダイの前にはパッチテストを行う必要があります。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、美容師用語では、酸化染毛剤と言い、髪の毛のもとの色は変えずに髪の毛の表面に色を付けることができます。
カラートリートメントと比べると髪の毛に付着する力が強く、髪の表面を1本1本コートすることで色を付けます。
コートする力が強いことから、髪の毛を傷ませずに白髪だけに色を付けたい場合、髪のキューティクルが傷んで髪に色が入りにくい場合、またはハリコシを出したい場合、湿気を吸ってまとまりにくくなりやすい場合におススメです。
また、アクセントカラーとして色味を強調したい場合にもヘアマニキュアを使用することがあります。
ヘアマニキュアは、髪のベースの色を変えることができないので、髪を明るくしたい場合には不向きです。
また、ヘアマニキュアは、髪へのコート力が強い分、頭皮に付着した場合に色を落とすことが難しく、根本ギリギリの白髪をカバーできない、カラーチェンジしづらいというデメリットがあります。
ヘナ
ヘナは植物のヘナが原料の染毛剤で、ヘナのローソンという成分が、髪の毛のケラチンに絡みつくことで髪に色を付けることができ、トリートメント効果もあります。クレオパトラが使っていたことでも有名です。
ヘナは粉状の物を、お湯に溶いてマヨネーズ上の固さにしたものを髪にたっぷり乗せて使います。
天然の染料のために、髪の毛に塗布してからかなり長い時間放置する必要があります。また、一度ヘナを使用した髪は、その後、色味を大きく変える(明るくする)ことはできません。
しかし、化学物質を使用しないので、ヘアダイのように頭皮を傷めないという安心感があります。
ジアミンアレルギーでも根元からしっかりと白髪をカバーしたい場合におススメです。
植物のヘナでアレルギーが出る場合があるので、使用前にパッチテストが必要です。
白髪を活かすには
グレーヘアー
最近は、白髪を染めないでそのまま活かすグレーヘアーも人気があります。
白髪と黒髪のコントラストをうまく利用すれば、立体感や動きを出し、お洒落な雰囲気を楽しむことができます。
しかし、白髪は膨張色であり、黒髪よりもパサつき、広がりやすい性質があります。お手入れを怠ると、疲れて見えたり、老けて見える原因となります。
トリートメントやオイルを使用して、なるべく傷めないようケアしながらツヤ感を出すと良いでしょう。
まとめ
今回は、白髪の対策のおススメ方法について、染めて隠すか、それとも活かすか、お伝えしましたがいかがでしたか?
私が日頃白髪のあるお客様を担当して気になっていることは、白髪を気にしすぎるあまり、セルフカラーでヘアダイの頻度が高く、頭皮が傷んだり染まっている方が多いということです。トラブルが心配でお客様の施術をするのが怖い場面が多々あります。
朝、お顔のお手入れをする際に鏡に近づくと、白髪1本の存在感にどうしても注目しがちなのですが、鏡から3mぐらい離れて、自分の白髪がどう見えるかチェックしてみると良いかと思います。
パラパラ、とばらけて白髪が見える場合、明るいヘアカラーをメッシュ状に入れてヘアスタイルの動きや軽さを強調したり、ヘアマニキュアやヘナで髪や頭皮を傷ませないで白髪をぼかしながらみせる方法はお洒落で素敵だと思います。
また白髪の割合が多くなった場合、暗めのヘアカラーだと髪が5㎜伸びると生えてきたところが気になりますが、明るめのヘアカラーを使用することで境目をぼかすのも良いと思います。
ぜひ、担当の美容師さんと、あなただけのヘアカラーを見つけていただけたらと思います。
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