桜が咲き、すっかり春になりました。
春になると、気持ちもウキウキして、髪型も変えたくなりますね!卒業して入学式や入社、新しい年度が始まることもあり、春はイメージチェンジをするのにちょうど良い季節です。
【ロングの方がバッサリとボブやショートスタイルにカットしたい】、【ストレートの方がパーマをかけたい】、【暗かった髪を明るくしたい】、というのが春先に多い3大スタイルチェンジのオーダーです。
今回はストレートの髪にパーマをかけてみたい方のために、パーマの種類について、特にコールドパーマとホット系パーマの違いについて、お伝えします。
目次
パーマとは
薬剤の力を使い、化学的に髪の毛にウェーブやカールの癖を固定する技術のことをパーマと言います。
パーマは通常2種類の薬液を使い、1剤で髪の毛の結合を切断して柔らかくし、2液で再結合させます。ロッドに巻いた状態で2液をつければウェーブになりますし、真っ直ぐな状態で2剤をつけるとストレートに癖が固定されます。
コールドパーマ
髪の毛にロッドを巻いてからパーマ液をつけるタイプのパーマのことを、美容院では「普通のパーマ」と呼んだりもしていますが、本来はコールドパーマと言います。
熱を髪の毛に直接は加えず室温でかけるパーマという意味です。単に「パーマ」と言えば、こちらのタイプになります。
髪の毛が濡れた状態でウェーブの形状を固定するので、髪の毛が濡れている時にウェーブがしっかり出ます。乾くとウェーブはゆるくなります。ふんわりとしたボリューム感を出すのが得意なパーマです。
熱を加えないので根元からかけることができ、根元を立ち上げたり、細かいウェーブのスパイラルパーマはコールドパーマでかけます。ショートヘアからロングの長さまで、幅広く対応できます。
薬剤は強い順にチオ→シスチオ→シス→コスメと、髪質や髪の傷みに合わせて薬剤を変えてかけます。美容院にもよりますが、使用する薬剤によって、パーマをかける値段が変わることがあります。熱変性をさせないので、ホット系パーマより傷みは少ないと言われています。
薬剤は基本的には美容師さんが髪質を診て判断しますので、おすすめされたらその通りにした方が、その後パーマがかかりすぎて傷んだり、取れてしまったりといったトラブルは少なくなると思います。
施術にかかる時間は、通常、カット込みで2時間から2時間半くらいです。(髪質やスタイルによって変わります。)
スタイリングは、少し濡れた状態で、ムースをなじませると、ウェーブをくっきり出した状態で固定できるのでおすすめです。
ホット系パーマ
ホット系パーマは、パーマ液1剤をつけた後、髪の毛に60度以上の熱を加え熱変性をおこして形状記憶させるパーマのことを言います。
ストレートアイロンを使った縮毛矯正、デジタルパーマ、コテ(アイロン)パーマ、ホットウェーブ、フィルムパーマなどがあります。美容院によってはメニューとしてあるものと、ないものがあります。
デジタルパーマや縮毛矯正のパーマ液は、コールドパーマよりも強く、熱変性も起こすため、一度ホット系パーマをかけた髪の毛にはコールド系のパーマはかかりにくくなります。
髪の毛を乾かしながら、または乾いている状態でかけるパーマなので、乾いているときはウェーブがしっかり出ますが、濡れているときはゆるくなります。ドライヤーで風を当てながら、毛先をねじることでウェーブが出ます。乾いてからワックスやオイルをつけると良いでしょう。
仕上がりは、熱変性のために少しハリが出ます。コテで巻いたようなウェーブになります。乾かすだけで形になるので、再現性が高いです。加熱するため、根元からはかけられないので、ミディアムくらいの長さからロングの長さの方におすすめです。
オーダーの仕方
美容院のメニューでパーマかホット系のパーマが選べる場合は、担当した美容師さんと、どちらのパーマがなりたい髪型や自分の髪質に合っているか、最初のカウンセリングの時に相談してから決めましょう。
パーマとホット系パーマは料金設定が違うことが多いので、値段の高い方に予算を合わせたほうが安心です。
パーマのかかり具合は、「ふわふわ」「くるくる」「ちりちり」「ゆるゆる」といった形容詞は抽象的すぎて、担当美容師さんとイメージの共有をするのがむずかしいです。
パーマをかける場合は、事前にヘアスタイルをリサーチして、どういうパーマをかけたいか、具体的なスタイル写真を3枚くらい、用意しておきましょう。
まとめ
今回は、パーマをこれからかけたいと思っている方が、パーマをかける前に知っておきたいパーマの種類について、ご説明いたしましたが、いかがでしたか?
コールドパーマは、髪の毛を濡らしてムースでウェーブを固定させてスタイリングするパーマです。トップや前髪にボリュームを出したい時、ショートヘアにはこちらのパーマがおすすめです。
ホット系パーマは、乾いた時にカールがしっかり出るパーマですので、ドライヤーの風を当て、毛先をねじりながら乾かしましょう!それからワックスやオイルで仕上げます。コテで巻いたような仕上がりを求めたい方にはこちらのパーマがおすすめです。
コールドパーマかホット系パーマか、どちらか選べないときは、担当美容師さんと相談してくださいね。
パーマは髪の毛内部に化学変化を起こす施術になりますので、多少の傷みは避けられません。ブリーチをした髪は、なるべくパーマをかけない方が良いでしょう。
パーマをかけたい時は、傷まないように髪の毛のコンディションには特に気をつけ、パーマをかけた後も、トリートメントをするなど、ケアを心がけてくださいね!
素敵なヘアスタイルに変身するためのご参考になれば幸いです。